真っ白な シーツのかかった 寝台に
ぼんと飛び込む。子どもになる夢
吸う息と はいてる息を 聴きながら
日に日にふえる 秋の虫の音
何もない 誰のでもない ちっぽけな
池の水面に しずかに眠る
親指と 人さし指で 輪をつくり
ひざに置くのは 眠らないため
神さまに だかれるように 柔らかく
ひとつひとつの 息を愛しむ
スローダウン してみて少し 変化して
雲の流れに 気がついている